AI実装検定A級、合格率、テキスト、勉強時間、試験日

AI実装検定A級、合格率、テキスト、勉強時間、試験日 AI実装検定
AI実装検定A級、合格率、テキスト、勉強時間、試験日

はじめに

先日(2024年3月)、AI実装検定A級を受験してきました。
結果としては合格。
この時のいろいろな情報を備忘録的に残しておこうと思います。

類似検定の解説記事

G検定

DS検定

AI実装検定B級

解説動画とか

解説動画

AI実装検定とは?

ここらへんの話はB級の記事で書いたのでそちらを参照。

受験形式、試験日、試験画面

受験形式、試験日、試験画面に関してもB級の記事と同じになります。

ただし、試験画面については注意点があります
実は「電卓」は持ち込めないし、試験画面上にもありません。
その割には計算問題が多いのですが、全部手計算、筆算になります。
ある程度手計算をする練習はしておいた方が良いです。
私はPC電卓が使えると思って油断してました・・・。
(DS検定の時はPC電卓が使えたので・・・。)

筆算用のA4サイズのメモ用紙が渡されるので、それを使用しましょう。
裏面も使えますが、私の場合は表面の半分が埋まる程度でした。
ちなみにメモ用紙は試験終了時に返却するため、持ち帰ることはできません。

合格率

合格率については開示はされていないようです。
ネット上の情報だと70%という記事もありますが、根拠及び情報ソースは不明です。
私が受験した印象では、合格率50%程度な気がしています。
理由は後述。

テキスト

現状ではこれ1冊です。

AI実装検定 公式テキスト

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これだけでも合格可能と言えば可能ではありますが、
少々危険な気がします。
これも理由は後述。

問題集

現状、問題集は存在しません
先ほどの公式テキストに例題と章末問題があるので、これで慣らすしかありません。
それぞれの問題数は以下になります。

  • AI
    • 例題:8問
    • 章末問題:11問
  • 数学
    • 例題:41問
    • 章末問題:20問
  • プログラミング
    • 例題:5問
    • 章末問題:12問

合計で97問になります。
正直、問題数及び種類としてやや不足
別の対策を考える必要があります。

というわけで、私の方で過去問っぽい一問一答問題集を作ってみました
テキストの問題も含めて、これらが解ければ合格どころか満点も狙いに行けるでしょう。
(特殊な問題に引っかからなければですが・・・。)

上で問題集は無いと書きましたが、非公式な問題集があるようです。
レベル的には私が作成した問題よりはやや易しめのようですが、解説が不足気味な印象はあります。
サンプル問題を見てみて、良さそうであれば購入してみるのも良いでしょう。

AI実装検定A級 頻出問題集

https://amzn.to/48xDZ56

問題数

  • 問題数は60問。
    • AI:20問
    • プログラミング:20問
    • 数学:20問
  • 時間は60分。

1問あたり、1分なので比較的余裕があるように見えます・・・。
(G検定が37秒/問だったので、それと比較して・・・。)

しかし、手計算で解く問題が多く、私は終了3分前にやっと1周できて、
ほとんど見直しはできませんでした。
つまり、かなりギリギリです。
よって、手計算で極端に手間が取られそうな場合は後回しにした方が良いです。

合格ライン

合格ラインは正答率70%と明記されています。
AI実装検定A級は、60問なので、
42問を正解すれば合格です。

\(42[問]/60[問]=70[\%]\)

合否結果

合否は受験終了直後に確定します。
テストセンターのプリンターで以下がプリントアウトされ渡されます。

試験結果レポート

(60問に対して90%なので6問間違えた・・・。)

そして、その日の夜には認定証と合格ロゴを取得できました。

AI実装検定A級 認定証
AI実装検定A級 合格ロゴ

勉強時間

かなり事前知識に依存します。
私は2週間前から平日2時間、休日4時間で、合計34時間ほど費やしました。

これより短くても問題ない人もいるかもしれないし、
全く足りない人もいるでしょう。

というわけで、対AI実装検定A級を加味した場合の私のスペックを書いておきます。
似たようなスペックであれば、同様の時間で十分でしょう。

  • AI
    • 順伝播はパッと見で行列演算に置き換えられる。
    • AIフレームワーク(Pytorch,TensorFlow)未使用で誤差逆伝播法を書ける。
  • 数学
    • ベクトル、行列演算は業務上よく使う。
    • 微分積分も業務上よく使う。
    • 確率統計はあまり知らない。
  • プログラミング
    • MATLABはよく触るがPythonは趣味レベルでちょっとだけ触るだけ。
    • NumPyはよく使うが、scikit-learnは使わない。
    • matplotlibはよく使うがseabornは使わない。

(まぁ自動車業界だとあるあるな感じのスペックだったりします)

公式テキストを斜め読みして、半分くらいは「あー大体わかるわかるー!」
って感じな人であれば、私と同じ程度の時間で大丈夫だと思います。
1/3程度しかわからないのであれば、45時間くらいは費やした方が良いでしょうし、
全く分からない場合は、60時間くらいは覚悟した方が良いかもしれません。

特殊な出題

シラバスから考えると言うほど特殊ということはないのですが、
公式テキストでは明確には扱われていない問題が出ます。

私の記憶の範囲で書き出すと以下になります。

  • AI
    • 活性化関数の数式とグラフの関係性
    • 色の表現
    • グラフを見た上で活性化関数への入力に対しての出力値
  • Python
    • 活性化関数のソースコード表現
    • 活性化関数に対して入力した場合の予測される出力結果
  • 数学
    • 「袋の中にある球の数の確率問題」の亜種
    • 三角関数項(バイアス付き)が含まれた偏微分
    • 指数が負の偏微分
    • 指数関数のバイアス付き微分
    • 係数に0がある固有ベクトル
    • 表の平均値を求める
    • とある関数の最小値を求める

16問程度がテキスト範囲外の出題があると思った方が良いでしょう。

合格率50%程度と思ったの理由

合格率が公表されていないのもかかわらず合格率が50%以上と思った理由ですが、
おおよそ以下になります。

  • テキストのみの学習だと先の理由で合格ラインギリギリ。
    • 16問がテキスト範囲外なので44問正答が限界。
    • 44問だと正答率73%でギリギリ。
  • 上記に伴い、受験者の獲得正答率は合否ラインで団子状態。(ボリュームゾーン)
  • よって、合格率は45%~55%あたりに収束。

とは言え、受験者自体がそこそこ知識を持った人で偏っている場合は、当然合格率は引き上がります。
AI実装検定A級が始まった初期の頃であれば、大半が有識者である可能性があり、
結果として合格率が70%以上ということはあり得ます。

昨今では、AIに興味を持ち始めた人も受験する可能性が高く、
そうなると公式テキストをベースに学習してくることになると思います。
この状況であれば、私の推定値に近づいていくと思います。

逆に言うと、事前にテキスト範囲外の対策もしておけば、70%のボーダーを超えることは容易とも言えます。
この記事を読んだ方は是非先ほどのテキスト範囲外の対策もしてください。
この場合は合格率50%という数値はさほど意味をなさないですね。

まとめ

  • AI実装検定A級に合格しました。
  • 合格率、テキスト、勉強時間、試験日について解説。
  • なぜか問題集も作った。
  • 公式テキスト範囲外もあらかじめ認識しておけば怖く無い。

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