【FileSystem】車載外部ストレージ その74【SD応答向上仕様㉓】

【FileSystem】車載外部ストレージ その74【SD応答向上仕様㉓】 車載外部ストレージ

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https://www.simulationroom999.com/blog/In-vehicle-external-storage-backnumber/

はじめに

SDカードのCQ Modeの話。
CMD44(Q_TASK_INFO_A)とCMD45(Q_TASK_INFO_B)の制約について。

登場人物

博識フクロウのフクさん

指差しフクロウ

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

技術者太郎

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

CQ Modeのステートマシンと基本フロー

フクさん
フクさん

今回は「CMD44(Q_TASK_INFO_A)とCMD45(Q_TASK_INFO_B)の制約」について。
CQ Modeのステートマシン図を貼っておく。

CQ Modeのステートマシン(State Diagram in CQ Mode)、CMD49(WRITE_EXTR_SINGLE) Enable CQ=1、CMD49(WRITE_EXTR_SINGLE) Enable CQ=0、CMD12(STOP_TRANSMISSION),CMD13(SEND_STATUS),CMD32(ERASE_WR_BLK_ADDR),CMD33(ERASE_WR_BLK_END_ADDR)、CMD44(Q_TASK_INFO_A),CMD45(Q_TASK_INFO_B)、Read:CMD19(SEND_TUNING_BLOCK),CMD46(Q_RD_TASK),CMD48(READ_EXTR_SINGLE),CMD58(READ_EXTR_MULTI)、Write:CMD47(Q_WR_TASK),CMD49(WRITE_EXTR_SINGLE),CMD59(WRITE_EXTR_MULTI)、CMD38(ERASE),CMD43(Q_MANAGEMENT)、End of R1b,End of Data Transfer、CMD12(STOP_TRANSMISSION),CMD13(SEND_STATUS)、CMD44(Q_TASK_INFO_A),CMD45(Q_TASK_INFO_B)、CQ Disable、CQ Tran、CQ Enabled
フクさん
フクさん

CQ Modeを使用する際の基本的なフロー。

  • CMD49(WRITE_EXTR_SINGLE)でEnable CQ=1にする。
  • CMD44(Q_TASK_INFO_A)で読み込みor書き込み、優先度、制御Block数を設定
  • CMD45(Q_TASK_INFO_B)で開始Blockアドレスを指定 ← これの第2回/全2回
  • CMD13(SEND_STATUS/SEND_TASK_STATUS)でCQの状態を確認
  • CMD44(Q_TASK_INFO_A)で読み込み指示の場合はCMD46(Q_RD_TASK)で読み出し
  • CMD44(Q_TASK_INFO_A)で書き込み指示の場合はCMD47(Q_WR_TASK)で書き込み

CMD44(Q_TASK_INFO_A)とCMD45(Q_TASK_INFO_B)の制約

太郎くん
太郎くん

前回に続いてCMD44(Q_TASK_INFO_A)とCMD45(Q_TASK_INFO_B)についてだけど。

太郎くん
太郎くん

なんとなく見えてきた。
もしかして、CMD44(Q_TASK_INFO_A)とCMD45(Q_TASK_INFO_B)はセットになっていて、
CMD44(Q_TASK_INFO_A)を送った後に必ずCMD45(Q_TASK_INFO_B)を送るって制約があるのか。

フクさん
フクさん

正解!

フクさん
フクさん

CMD44(Q_TASK_INFO_A)を送った後はCMD45(Q_TASK_INFO_B)を必ず送る必要があって、
2つのコマンドが揃って初めて該当Task IDがタスクとして登録される。

CMD44(Q_TASK_INFO_A)とCMD45(Q_TASK_INFO_B)の連携仕様

フクさん
フクさん

この2つのコマンドの関係性は連携仕様を見ると良く分かる。

太郎くん
太郎くん

ほう。

フクさん
フクさん

以下がおおよその連携仕様だ。

  • 有効なCMD44(Q_TASK_INFO_A)の後に、CMD45(Q_TASK_INFO_B)以外のコマンドの場合、「Illegal Command
    • この場合、CMD44(Q_TASK_INFO_A)は無効となる。
    • これはCMD13(SEND_STATUS/SEND_TASK_STATUS)でも適用される仕様。
  • 有効なCMD44(Q_TASK_INFO_A)の後に、有効なCMD45(Q_TASK_INFO_B)が続く場合は、タスクが割り当てられる。
  • 複数のCMD44(Q_TASK_INFO_A)が発行された場合は、最後のCMD44(Q_TASK_INFO_A)が有効となる。
太郎くん
太郎くん

なるほど!
これはCMD44(Q_TASK_INFO_A)とCMD45(Q_TASK_INFO_B)は必ず並んでないといけないってことか。

フクさん
フクさん

そういうことだねー。

太郎くん
太郎くん

しかし、なんとも分かりにくい仕様だねー。

フクさん
フクさん

私も同じ感想だね。
まぁコマンドのパラメータが32bitの制約があるからね。
やむを得ない仕様なのかもしれない。

太郎くん
太郎くん

知らないと「なんだこれ?」になりそうだよ。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • CMD44(Q_TASK_INFO_A)とCMD45(Q_TASK_INFO_B)の制約について説明。
  • 2つのコマンドは必ず連続している必要がある。
    • CMD44の後にCMD45以外だとエラー。
    • CMD44の後にCMD45で初めてタスク登録完了。
    • 複数のCMD44が来た場合は、最後のCMD44が有効。

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