MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第2章 その24【最小二乗法㉓】

MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第2章 その24【最小二乗法㉓】 数値計算
MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第2章 その24【最小二乗法㉓】

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はじめに

平均、分散、共分散を用いた1次関数最小二乗法の係数算出について。
MATLABを使用して算出してみる。

登場人物

博識フクロウのフクさん

指差しフクロウ

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

技術者太郎

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

数式再掲

フクさん
フクさん

じゃ、お待ちかねの実際に演算してみる回になる。

太郎くん
太郎くん

やっとか・・・。

太郎くん
太郎くん

まずはMATLABだよね?

フクさん
フクさん

そうそう。

フクさん
フクさん

そして、数式を再掲しておこう。

\(
\begin{eqnarray}
a&=&\frac{\sigma_{xy}}{\sigma_x^2}\\
b&=&\bar{y}-a\bar{x}
\end{eqnarray}
\)

MATLABコード

フクさん
フクさん

そして、MATLABコードは以下になる。

x=[0.51, 0.76, 1.06, 1.41, 1.75, 1.9, 2.01, 2.15, 2.27, 2.4, 2.49, 2.59, 2.67, 2.76, 2.83, 2.89, 2.95, 3.01, 3.05, 3.11, 3.15, 3.19, 3.23, 3.28, 3.31, 3.34, 3.38, 3.4, 3.43, 3.46, 3.49, 3.51];
y=[10, 11, 12, 13, 14, 14.5, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 32, 33, 34, 35, 36, 37, 38, 39, 40];
    
% 共分散利用
C=cov(x,y,1);
disp('共分散行列')
disp(C);
disp('分散');
fprintf('xの分散=%f\n',var(x,1));
fprintf('yの分散=%f\n',var(y,1));

% 1次関数最小二乗法
a=C(1,2)/var(x,1);
b=mean(y)-a*mean(x);
fprintf('各係数 %.15f,%.15f\n',a,b);

xp = linspace(0, 4, 400);	% 同定した1次関数のx軸を生成
plot(x, y, '+', xp, a*xp+b, '-' );
ylim([10,41]);
xlim([0,4]);

実行結果

フクさん
フクさん

実行結果は以下。

平均分散共分散による1次関数最小二乗法MATLAB、Figure1
共分散行列
    0.6616    6.7039
    6.7039   80.8376

分散
xの分散=0.661590
yの分散=80.837646
各係数 10.133033511230931,-2.161664366928406

考察

太郎くん
太郎くん

コードをみると、covって関数で共分散を取得してるみたいだね。
そして、varで分散を取得か。

太郎くん
太郎くん

引数に1ってのが追加されてるから、これで標本分散になってる感じかな?

フクさん
フクさん

そうだね。
共にデフォルトか0指定だと不偏分散になる。

太郎くん
太郎くん

あと、covの方って行列で返ってきてるよね?

フクさん
フクさん

covは共分散を返す関数というより、分散共分散行列を返す関数なんだよね。
構成は以下になる。

\(
\begin{bmatrix}
xの分散 && xyの共分散\\
yxの共分散 && yの分散
\end{bmatrix}
\)

太郎くん
太郎くん

ここにも分散が入ってるのか。

フクさん
フクさん

というわけで、実はvar関数を使わなくても分散は取得できる。
まぁ今回は明示的に分散を取得するということでvar関数使ったけど。

太郎くん
太郎くん

まぁこういうふうに返ってくるってのを知らないと共分散をうまく取得できないしね。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • 平均分散共分散を使用した一次関数最小二乗法をMATLABで記載。
    • covとvarを使用する。
  • covは共分散だけでなく、分散共分散行列が取得される。
    • よって、covだけでも分散は取得可能。

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