【DoCAN】車両診断通信 その62【UDS㉒】

【DoCAN】車両診断通信 その62【UDS㉒】 車両診断通信

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はじめに

ISO14229ことUDSの話。
WriteDataByIdentifierサービスの具体的な電文について。

登場人物

博識フクロウのフクさん

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

前提となるDIDリソース状態

フクさん
フクさん

ReadDataByIdentifierサービスの時と同じようにDIDを先に定義しておこう。

太郎くん
太郎くん

マルチDIDとかは無いから1個でいいんじゃない?

フクさん
フクさん

そうだね。一個だけ定義しよう。

  • 0x1234:2byte

送受信

フクさん
フクさん

定義したDIDを使用した送受信がこんなん。

Req:0x2E 0x12 0x34 0x01 0x02
Res:0x6E 0x12 0x34
太郎くん
太郎くん

うーん、驚くほどシンプルだねー。

フクさん
フクさん

実際はセッション移動とかセキュリティ解除が必要になるけどね。
このサービスだけの電文としてはシンプルだね。

太郎くん
太郎くん

そうか、セッションとセキュリティの存在を忘れてた・・・。

NRC含めた送受信

フクさん
フクさん

もう1パターンやっとくか。

太郎くん
太郎くん

え?他の通信方法もあるの?

フクさん
フクさん

通信としては一緒なんだけど、NRC$78が入るパターン。

太郎くん
太郎くん

あー、それは見ておきたい!

フクさん
フクさん

こんな感じ。
NRC$78は2回入る想定。

Req:0x2E 0x12 0x34 0x01 0x02
Res:0x7F 0x2E 0x78	// ResponsePending(P2*タイマへ移行)
Res:0x7F 0x2E 0x78	// ResponsePending(P2*タイマリセット)
Res:0x6E 0x12 0x34
太郎くん
太郎くん

なるほど。
こんなイメージになるのか・・・。

太郎くん
太郎くん

これってオフボードテスタ―側もECU側も結構大変な気がするなー。

フクさん
フクさん

まぁNRC$78仕様はWriteDataByIdentifierサービスに限ったものじゃないで、
結構初期に解決する問題なんだよねー。
だから、あんまり大変とは思ってないかも。

太郎くん
太郎くん

え?そうなの?

フクさん
フクさん

明確なものは実装難度が高くても設計検証内容が明確なんで
結果的にはそれほど怖くないね。

太郎くん
太郎くん

ほー。そういうものなのかー。

フクさん
フクさん

一通りシミュレーションで扱うサービスは説明したから
次回から、シミュレーションの構成とかどうCanTpとDcmを繋いでいくかとかの話に突入だな。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • WriteDataByIdentifierサービスの具体的送受信例。
    • NRC$78を含めた送受信例も。

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