【Dcm】車両診断通信 その68【シミュレーション⑥】

【Dcm】車両診断通信 その68【シミュレーション⑥】 車両診断通信

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はじめに

AUTOSAR-Dcmのコンフィグレーションの話。
Dslの役割、クラス図など。

登場人物

博識フクロウのフクさん

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

AUTOSAR-Dcm Dslの役割

フクさん
フクさん

じゃ、AUTOSAR-Dcmのサブモジュールである、Dslのコンフィグレーション構造について。

太郎くん
太郎くん

その前にDslの役割って何になるのか教えて。

フクさん
フクさん

DslはDiagnostic Session Layerの略称で、
名前が表す通り、セッション層の管理をするサブモジュールになる。

太郎くん
太郎くん

セッションって、デフォルトセッションとかのセッションでいいの?

フクさん
フクさん

うん。その通り。
なんだけど、それに加えて、
P2時間、P2*時間も管理対象に加わるね

太郎くん
太郎くん

まとめると何が管理されてるの?

フクさん
フクさん

大雑把に以下。

  • P2時間
  • P2*時間
  • S3時間
  • 受信用CanTpのPudId
  • 送信用CanTpのPduId
  • 現在のセッション
  • 現在のセキュリティレベル
  • 診断サービスの開始/停止

まぁ細かいのをあげるともっとだねー。

AUTOSAR-Dcm Dslコンフィグレーション構造

太郎くん
太郎くん

こう全体像が分かるようなのないの?

フクさん
フクさん

一応、クラス図をおこしてはみた。

太郎くん
太郎くん

おー!それ見せて!

フクさん
フクさん

(見てもわからんと思うけど)
こんなん。

AUTOSAR-Dcm Dslコンフィグレーション構造
太郎くん
太郎くん

えー!こんなん分かるかー!!!

フクさん
フクさん

(だろうね)

フクさん
フクさん

まぁDslは複雑さで言ったら3つのサブモジュールの中では一番複雑なんだよね。
規模はDspだけど。

太郎くん
太郎くん

なんとなくの見方を・・・。

AUTOSAR-Dcm Dslコンフィグレーション構造のちょい解説

フクさん
フクさん

まず緑色のクラスは変数的なクラスで固定値じゃない。
通信時の変化するパラメータや送受信用のバッファが格納されることになる。

太郎くん
太郎くん

うん、それが一目でわかるだけでもありがたいけど、
ほとんどが定数ってことか・・・。

フクさん
フクさん

あとは、CanTpと関連するのが、真ん中あたりに居る、
Dcm_DslProtocolTxTypeとDcm_DslProtocolRxType。
これらがCanTpのPduIdを内包している。

太郎くん
太郎くん

確かに受信と送信にCanTpが必要になるもんね。

フクさん
フクさん

Dcm_DslProtocolRowTypeが
P2時間、P2*時間、S3時間などの通信上に必要なパラメータを管理している感じ。

太郎くん
太郎くん

うーん、わかるようなわからんような・・・。

フクさん
フクさん

まぁ現時点ではこんな雰囲気ってあたりで留めておいて良いと思うよ。
道に迷ったらまたクラス図見ればいい。

太郎くん
太郎くん

なるほど。
一応、地図はあるからあとは歩いてみるしかないねー。

フクさん
フクさん

(まぁ実際歩いて定義して回るのも私なんだろうけどねー。)

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • Dsl(Diagnostic Session Layer)はセッション関連のサブモジュール。
  • P2時間、P2*時間、S3時間などの時間管理をする。
  • 実際に使用するCanTpのPudIdも内包。

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