【DoCAN】車両診断通信 その3【CAN①】

前回、車両診断通信のレイヤについて説明したが、
そこにいくつかの規格番号が出てきたの覚えてるかい？

じゃー言ってみて。
UDS側だけでいいよ。

正解。

というわけでOSI参照モデルの下層から攻め上がっていく感じで学んでいこう。

まぁいままではCANoeとか使ってたんで、
物理層とかデータリンク層は意識しなくて良かった。
しかし、実際にDoCANを実現しようと思ったらやはりCANの知識習得は避けられないね。

以前はそーだっただけど、
CANも最早一般的になったのか結構情報あるんだよね。
まずはVector社の「はじめてのCAN/CAN-FD」

あとはWikipediaにも相当詳しく載ってたりする。

というわけで、私から改めて解説はしない予定。

あと、書籍としては以下が有名どころだね。
一般的なCANのコネクタ、ピン配置や歴史的な話もあるし、一読してみるのも良いだろう。

と、言ったものの、
一応、今回のDoCANの前提に相当する部分は簡単に説明するかな。

今回のCANに対しての前提は以下とする。

• 高速CAN
• ボーレートは500kbps
• 今のところはCAN-FDは対象外

うん。
理由はいくつかある。

• 法規で指定されているのが500kbpsのためこれが主流になっている。
• 1Mbpsだとサンプリングポイントを最も後ろにしないと安定しない。
  • CANトランシーバの遅延が120nsであることが多く、出力側と入力側合わせて240nsとなり、1Mbpsの1bitの1/4が遅延となる。

そこらへんはCANのデータリンク層の話になるんで、次回かな。

まとめだよ。

• 必要な規格番号復習。
• CANは割と一般的になってきたのでネット上からそこそこ情報が得られる。
• DoCANでは1Mbpsが使われることはほぼ無い。
  • 法規の都合。
  • 1Mbpsだと安定性が欠ける面がある。