【CAN-FD】車両診断通信 その87【概要②】

【CAN-FD】車両診断通信 その87【概要②】 車両診断通信

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はじめに

CAN-FDのシミュレーションに向けての話。

登場人物

博識フクロウのフクさん

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

シミュレーションの順番

太郎くん
太郎くん

これも、下層から試していく感じかなー?

フクさん
フクさん

そうだねー。
一気にAUTOSAR-dcmとcan-isotpを弄って一発で終わらせるってのもありだけど、
一層ずつクリアした方が良いかな。

太郎くん
太郎くん

とすると以下の流れになるのかな?
①python-canによるCAN-FD制御
②can-isotpでCAN-FD診断通信(ISO15765-2)
③AUTOSAR-CanTpでCAN-FD診断通信(ISO15765-2)
④AUTOSAR-DcmでCAN-FD診断通信(ISO14229-1)

フクさん
フクさん

うん。
その流れで行こう。

太郎くん
太郎くん

大雑把に勘所を教えてもらえると助かるんだけど?

python-canによるCAN-FD制御の勘所

フクさん
フクさん

python-canによるCAN-FD制御の勘所は、以下だね。

  • CAN-FDのフレームに紐づいたフラグの制御
    • FDF(FD Format Indicator):CAN-FDであるフラグ
    • BRS(Bit Rate Switch):FlexDataRateになる。(FDFが有効である必要あり)
太郎くん
太郎くん

あー。前回言ってたCAN-FDならではのフラグだねー。

can-isotpでCAN-FD診断通信(ISO15765-2)の勘所

フクさん
フクさん

can-isotpでCAN-FD診断通信(ISO15765-2)の勘所は・・・。

  • 8[byte]を超えるフレーム
    • 7[byte]メッセージを超えるシングルフレームがあり得る
  • 4095[byte]を超えるメッセージ
太郎くん
太郎くん

あ、そうか!
CANの場合は1フレームの最大値が8[byte]だったから7[byte]を超えるシングルフレームはあり得なかったけど、
CAN-FDの場合は最大値が64[byte]だからあり得るってことになるのか?

太郎くん
太郎くん

それと・・・。
4095[byte]を超えるメッセージ???
これは・・・フレーム構成が大きく変わるってことなのかな???

フクさん
フクさん

変わるというか、拡張されたってイメージかな。

太郎くん
太郎くん

(まぁその時になったら、また聞くか・・・。)

AUTOSAR-CanTpでCAN-FD診断通信(ISO15765-2)

フクさん
フクさん

これは「can-isotpでCAN-FD診断通信(ISO15765-2)の勘所」と一緒。

太郎くん
太郎くん

まぁそうだろーねー。
元となってる規格が一緒ってのもあるけど、
can-isotpとAUTOSAR-CanTpはパラメータもほぼ一緒だから
やれることも似たり寄ったりになるよねー。

フクさん
フクさん

たぶん、これをやる回は単なる導通テストみたいな回になると思うよ。

太郎くん
太郎くん

それまでにCAN-FDによるISO15765-2を理解しないとヤバいってことか・・・・。

AUTOSAR-DcmでCAN-FD診断通信(ISO14229-1)

フクさん
フクさん

簡単に各サービスを流す感じかなー。
メッセージそのものは一緒だから、CAN-FDの回線上どうなってるってのか確認する程度になると思うよ。

太郎くん
太郎くん

ほー。
なんか上位層になるほど大変になるイメージでいたけど、
実際は下位層の方が確認する内容が多いイメージだね。

フクさん
フクさん

うん。
上位層は抽象化されてるんで、下位層の影響を受けないってのが
システム構成としての理想形なんで、診断通信もそれに習ってるって思って良いね。

太郎くん
太郎くん

なるほどー。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • シミュレーション手順と勘所説明。
    • python-canによるCAN-FD制御。
    • can-isotpでCAN-FD診断通信(ISO15765-2)。
    • AUTOSAR-CanTpでCAN-FD診断通信(ISO15765-2)。
    • AUTOSAR-DcmでCAN-FD診断通信(ISO14229-1)。

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