Bypass

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主にXCPのよるBypass。

バイパスは、同期式データ収集と同期式データスティミュレーション(STIM)を同時に利用することで実装できます。
バイパス処理では、ECUとバイパスツールの間でデータを転送するために、少なくとも2つのDAQリストが必要になります。
すなわち、変数を読み取るための1つのDAQリスト(データ収集)と、変数を書き込むための1つのDAQリスト(STIM)です。
さらに、バイパス処理を制御するための特定のイベントチャンネルも必要です。
ECUでは、元の機能が実行される前に、バイパス機能の入力がサンプリングされ、DAQデータとしてバイパスツールに送信されます。
通常、バイパス機能の入力は、元の機能の入力と同じです。
バイパスツールがDAQデータのトリガーを受信すると、バイパス機能の実行が開始されます。
バイパス機能の出力は、STIMデータとしてECUに送り返されます。一方、ECUは元の機能の実行を終了します。
STIMデータは、通常、元の機能の出力を上書きすることで、ECUにフィードバックされるます。
このバイパス処理は、リアルタイムで実行されます。
したがって、DAQとSTIM通信を含むバイパスツールは、少なくともECUが元の機能を実行するのと同じ時間に実行する必要があります。
バイパスをサポートするためにECUコードを適応させることをバイパスフックと呼びます。
安全上の理由から、バイパスフックは機能する前に有効にする必要があります。
バイパスフックを有効にするメカニズムは実装ごとに異なり、XCP規格には含まれていません。
必要に応じて、特定のキャリブレーション・パラメータへの書き込みなど、XCPの手段を用いてバイパス・フックを有効にすることができます。

 

事例

【上流検証】最小構成のモデルベース開発事例 その50【Bypass⑯】

やっとBypass実施。 いままでの内容を振り返った。 一連の流れを大きく把握していれば、ツールが変っても適応できる。
事例

【上流検証】最小構成のモデルベース開発事例 その49【Bypass⑮】

CANapeでは計測対象の変数以外にCANape内でのみ読み書き可能なグローバル変数が定義できる。 関数エディタから追加編集可能。 SimulinkにCANapeIOブロックを繋ぐことでCANapeと連携可能なDLLが作成可能。 CANoeと異なり、CANapeIOの変数名はCANapeと合わせる必要はない。 しかし、合わせておいた方が楽ではある。 グローバル変数をモニタすることが可能。 SimulinkDLLの動作確認だけであれば、グローバル変数で見た方が問題が起きた際の実機との切り分けがし易い。
事例

【上流検証】最小構成のモデルベース開発事例 その48【Bypass⑭】

A2Lで変数定義ができれば、CANape上の計測対象設定は比較的簡単。 DAQ計測をする場合は計測設定でCyclicを指定しておく必要がある。 パラメータWindowに登録した変数は書き換えが可能。 STIMに対応していればSTIMで、対応してなければDOWNLOAD、SHORT_DOWNLOADで書き換えとなる。
事例

【上流検証】最小構成のモデルベース開発事例 その47【Bypass⑬】

ASAP2 Studioを使った読み書き可能変数定義をやる。 ASAP2 Studioで読み書き用の変数定義ができる。 本来はmapファイルから設定する。 A2Lの中には使用されていないパラメータも存在する。 ResolutionとAccuracy。
事例

【上流検証】最小構成のモデルベース開発事例 その45【Bypass⑫】

CANapeのXCP関連の設定が終わった段階のA2Lを見てみる。 XCP設定だけをもったA2Lを参照。 このA2Lがあれば、XCP設定はスキップできる。 このA2Lがあれば、CANapeからINCAへ移行も一応できる。 100%問題無いとは言い切れないが。
事例

【上流検証】最小構成のモデルベース開発事例 その45【Bypass⑪】

CANapeへのXCP関連の設定の続き。 DAQリストを駆動させるイベントの定義が必要。 DAQリストタイプはStaticDAQとDynamicDAQの2種類がある。 今回はDynamicDAQ。 トランスポート層はEthernetとしての設定。 デフォルトではCTRがオフになっているので、オンに切り替える。
事例

【上流検証】最小構成のモデルベース開発事例 その44【Bypass⑩】

XCPにもversionが存在する。 最も基本的な構成はversion1.1。 ブロックモードを使うとCMD効率的に動作する。 しかし、今回は使わない。 シードキーを使うとセキュリティロックが掛けられる。 しかし、今回は使わない。 MODIFY_BITS、SHORT_DOWNLOAD、SHORT_UPLOAD等はデフォルトでは無効になっている。 ECU側が対応しているならば、効率化するために有効化しておいた方が良い。
事例

【上流検証】最小構成のモデルベース開発事例 その43【Bypass⑨】

CANapeでXCPonEthernetをする場合はデバイスタイプはXCPを選べばOK。 設定を進めて行くと、トランスポート層の選択でEthernetが出てくる。 A2Lはデータベースファイルという名称で記載されている。 A2Lはビルド毎に自動更新させることが可能。 ビルド、リプログラミング、計測がシームレスに実施できる。 よって、本来であればA2Lを最大活用する方針の方が正しい。
事例

【上流検証】最小構成のモデルベース開発事例 その42【Bypass⑧】

CANapeでXCPを利用をする上で必要な情報とか。 CANoeとCANapeは全く別のツール。 A2LファイルがあるとXCP関連の設定を省ける場合がある。 通常はA2Lファイルがあるので、XCP関連設定は気にしなくて良いことが多い。 プロトタイプの段階ではA2Lが無いことがあるので、無い場合はXCPの仕様を見ながら一つ一つ設定していくことになる。
事例

【上流検証】最小構成のモデルベース開発事例 その41【Bypass⑦】

今回から実際に使うツールの話になる。 Bypassを実現するにはMCツールが必要。 MがMeasurementで計測。 CがCalibrationでキャリブレーション。 MCツールの代表格にETAS社製INCAとVector製CANapeがある。 どちらが良いということは無く、使用実績から選択した方が良い。