【MDF】最小構成のMBD事例 第2章 その311【仮想HILS①】

【MDF】最小構成のMBD事例 第2章 その311【仮想HILS①】 事例
【MDF】最小構成のMBD事例 第2章 その311【仮想HILS①】

バックナンバーはこちら。
https://www.simulationroom999.com/blog/model-based-of-minimum-2-backnumber/

はじめに

前回まででAsamMdfにて生成したMDFの構造や複数のツールによる読み込みテストは完了。

というわけでついに目的の仮想HILSへの組み込みを始める。
まずは、構成とか修正範囲の確認をしていく。

登場人物

博識フクロウのフクさん

指差しフクロウ

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

技術者太郎

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

仮想HILS改修計画

太郎くん
太郎くん

仮想HILSにMDF保存機能を追加する目途ってついた?

フクさん
フクさん

まぁ「おおよそ」ってレベル感だけど。

太郎くん
太郎くん

どんな感じに追加するの?

フクさん
フクさん

そうだな。
まぁいつも通り構成図から確認していこう。
といっても以前の構成図をほぼ使い回してるだけなんだけど。

太郎くん
太郎くん

うーん、以前の構成も結構忘れかけてるから、

その復習も兼ねて全体像からやってもらえると助かるよー。

仮想HILS改修構成

フクさん
フクさん

ネットワーク構成は以下のイメージになる。

仮想HILS AsamMdf組み込みネットワーク構成、外部指令器、Python、Python-can、仮想ECU、XCPスレーブ(ECU側)、AUTOSAR-XCP、仮想HILS、Dummy FMU、Dummy FMU(PID)、XCPマスタ、STIMセンダ、DAQリスナ、PyXCP、Virtual CAN Bus(CAN-FD)、asammdf、MDF
フクさん
フクさん

そして論理構成。

仮想HILS AsamMdf組み込み論理構成、外部指令器、CAN-FD、XCP、仮想ECU、仮想HILS、asammdf、MDF
太郎くん
太郎くん

あ、そうそう!
こんな構成だった!

太郎くん
太郎くん

そして、仮想HILS側にAsamMdfを組み込んで、MDF出力の機能とするわけか。
見た目上は大きな改修って感じではなさそうだな。

フクさん
フクさん

そうだね。
少なくとも修正箇所は仮想HILS側だけでOKなはずだ。

修正手順

フクさん
フクさん

そして、その仮想HILSの修正手順だが、今のところ以下を想定している。

  • AsamMdf関連のimport追加。
  • MDF生成指示用のボタンGUI追加。
  • 上記ボタンGUIの振る舞い部分の追加。
    • MDF生成処理部となる。
  • MDF用の記録daqueの追加
太郎くん
太郎くん

そっか。
MDFを任意のタイミングで記録しようと思うとGUIの修正も必要になるのか。

フクさん
フクさん

あと、最後の「MDF用の記録daqueの追加」だが、

本来であれば、MDFとは別の一時ファイルに保存した方が良い。
メモリに蓄えると何れメモリ不足になるし。
しかし、実装が面倒なので、今回はメモリ上に可能な限りため込むようにする。

太郎くん
太郎くん

まぁそこら辺の調整は技術的可能性が確認できた後に僕がやっても良いしね。

フクさん
フクさん

(というか全部太郎くんがやるべきなのでは?)

フクさん
フクさん

というわけで次回からは具体的な仮想HILS修正内容について説明して行く。

太郎くん
太郎くん

アイアイサー!

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • 仮想HILS改修計画として以下を提示。
    • 仮想HILS側にAsamMdfを組み込んでMDF出力機能の追加を示している。
  • 少なくとも仮想HILSのみの修正になる。
  • 任意のタイミングでMDFを生成するためGUI側の修正も必要。
  • 収録データは一時ファイルにした方が良いが今回はメモリ上に蓄える。

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