【入門】多変量多項式回帰分析(Scilab)【数値計算】

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MATLAB、Python、Scilab、Julia比較ページはこちら
https://www.simulationroom999.com/blog/comparison-of-matlab-python-scilab/

はじめに

の、
MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第2章 その70【多変量多項式回帰分析④】

を書き直したもの。

正規方程式を用いた、多変量多項式回帰分析について。
今回は、Scilabで演算してみる。

正規方程式、各パラメータ、推定対象の多項式再掲

正規方程式と多変量多項式回帰分析で想定するパラメータの再掲。

正規方程式

\(
x=(A^TA)^{-1}A^Tb
\)

多項式回帰分析に於ける各パラメータ

\(
A=
\begin{bmatrix}
x_1^2 & x_1y_1 & y_1^2 & y_1 &1\\
x_2^2 & x_2y_2 & y_2^2 & y_2 &1\\
\vdots & \vdots & \vdots\\
x_n^2 & x_ny_n & y_n^2 & y_n &1\\
\end{bmatrix},
\vec{x}=
\begin{bmatrix}
\alpha\\
\beta\\
\gamma\\
\delta\\
\epsilon\\
\end{bmatrix},
\vec{b}=
\begin{bmatrix}
z_1\\
z_2\\
\vdots\\
z_n
\end{bmatrix}
\)

推定対象の多項式

\(
z=4x^2-5xy+3y^2+y+2
\)

これをScilabで実現する。

Scilabコード

Scilabコードは以下になる。

n = 100;

x = rand(1, n);
y = rand(1, n);
z = 4*x.^2 -5*x.*y + 3*y.^2 + y + 2 + rand(1, n)-0.5;

A=[x'.^2  x'.*y' y'.^2  y'  ones(length(x),1)];
b=z';
X=(A'*A)^-1 *A'*b;
disp(X);

scatter3d(x, y ,z);
xp=linspace(0, 1, 5);
yp=linspace(0, 1, 5);

[xpm,ypm]=meshgrid(xp,yp);
mesh( xp, yp, X(1)*xpm.^2+X(2)*xpm.*ypm+X(3)*ypm.^2+X(4)*ypm+X(5));

処理結果

処理結果は以下。

正規方程式で多変量多項式回帰分析(Scilab)、グラフィック・ウインドウ番号 0
   3.7901925
  -5.1485552
   2.9919487
   0.8778802
   2.1465127

考察

もうMATLABのコピペ。
厳密にはscatter3をscatter3dに変えたとかはあるが、ほぼコピペ。

ちなみに、重回帰分析の時にも記載したが、Scilabはversion5ではなく、version6を使用している。
version5では散布図を作るscatter3dが無いため、scatter3dをサポートしているversion6を使用。

求まった係数も正しいそうだし、ScilabもOKと見て良いだろう。

まとめ

  • 正規方程式による多変量多項式回帰分析をScilabで実施。
  • 誤差はあるものの目的の係数の算出はできている。
  • コード自体はMATLABコードのコピペ。
    • scatter3をscatter3dに書き換えた程度。

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