【XCP】最小構成のMBD事例 第2章 その154【XCP Basic⑧】

【XCP】最小構成のMBD事例 第2章 その154【XCP Basic⑧】 事例
【XCP】最小構成のMBD事例 第2章 その154【XCP Basic⑧】

バックナンバーはこちら。
https://www.simulationroom999.com/blog/model-based-of-minimum-2-backnumber/

はじめに

前回はXCP Basicのフォルダ構成を確認した。
目的の環境はSample→XCPsimの中になり、
PCシミュレーションを想定した構成となっている。
単にビルドして動かすだけならすぐ出来そう。

というわけで、
今回は実際にビルドしてみる。

登場人物

博識フクロウのフクさん

指差しフクロウ

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

技術者太郎

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

XCP BasicのVisual Studio 2015から2017へのアップグレード

太郎くん
太郎くん

まずはソリューションのアップグレードだねー。
とりあえずソリューションをVisual Studio 2017で開くよー。

・・・ソリューション開き中・・・

太郎くん
太郎くん

あれ?
アップグレードの有無とかレポートが出るかと思ったが・・・。
普通に開いたなぞ?

フクさん
フクさん

なんだろね?
確かに特殊なライブラリとか使ってないから
アップグレード不要と言うことで開けたのだろうか?

太郎くん
太郎くん

まぁそのまま進めてみよう。

ビルド

太郎くん
太郎くん

じゃー、そのままビルドしてしまおう。

・・・ビルド中・・・

太郎くん
太郎くん

なんかむっちゃwarning出るなぁ・・・。

フクさん
フクさん

まぁsscanfをsscanf_sにしろっていうのばかりだから一旦無視して行こう。

とりあえず起動

太郎くん
太郎くん

ビルドは通ったからとりあえず起動してみよう。

XCPsimコンソール画面、XCPsim ECU simulator for Ethernet or CAN (Basic Version)、Vector Informatik GmbH, 2004、Build Oct 19 2021 14:42:21、CALRAM_ADDR  = 0x00C1B018、CALRAM_SIZE  = 0x00000005
太郎くん
太郎くん

なんかコンソールアプリとして起動したね。

フクさん
フクさん

本来はコマンドライン引数で起動モードが変わるんだけど
現状はデフォルトモードで起動してる状態だね。

太郎くん
太郎くん

ほう。
どんな引数があるの?

フクさん
フクさん

以下のコマンドでヘルプが表示される。

XCPsim -h

ヘルプ

Usage:
XCPsim [options]

Options:
-tx Set output verbosity to x (0=Off,1=Cmd,2=+Res,3=+Raw CRO/DTO,4=+Raw CAN)

XCP Options:
-cro Set CRO identifier to x (Default 1)
-dto Set DTO identifier to x (Default 2)
-x Use extended ids (Default standard)
-addr Set slave address to x (Default 1)

Ethernet Options:
-udp Use UDP
-tcp Use TCP/IP
-port Use port x (Default 5555)

CAN Options (Defaults from CAN-Hw Applet):
-b Set CAN bitrate to x (5000-1000000)
-v Use a virtual channel
-1 Use channel 1
-2 Use channel 2

Keyboard Commands:
ESC Exit

フクさん
フクさん

デフォルトでは
CAN Ch1 CROID=1(Master→Slave)、DTOID=2(Slave→Master)
って構成だね。

太郎くん
太郎くん

オプションでEthernetへの切り替えもできるんだね。

フクさん
フクさん

次回は実際にXCPのコマンドを送ってみよう。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • XCP BasicのVisual Studio 2015から2017へのアップグレードは特に何もなかった。
  • ビルドを実施。
    • warningは出ているが、sscanfをsscanf_sにする話。
  • 起動オプションがある。
    • XCPsim -hでヘルプを参照可能。
    • デフォルトはCANでオプションでEthernetへの切り替えもできる。

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